跳訳雑感

ゆるオタの備忘録です。

ゼロから始める自炊生活

自炊エントリがわりと好きなので書いてみました。

「一日一時間ほどの自由時間があり、毎月数千円でも貯金できる一人暮らし」が「一汁二菜」を「家電ゼロ」から目指す、という話です。お金がある人はホットクックとかボニークとか買えば良いと思います。そこそこ健康的でそこそこコスパのいいところを目指そう、という話ですので、毎日菓子パンが最強、という話はしません。

第一段階「米を炊く」
 米です。米を自分で炊いてもたいして節約にはならないかもしれませんが、自炊感が出ます。もちろんパスタや素麺のほうがコスパ的には優秀です。しかし、後の健康を考えると、飽きの来ない主食を選択したほうが良いかと思います。食パンも悪くないですが、冷凍庫が無い状態だと保存に難がありますし少量包装は割高です。また、腹持ちは米のほうが良いと感じる人が多いかと思います。
 米を炊く方法ですが、私がオススメするのは「電子レンジ+プラの一合炊き」です。電子レンジは強(500W前後)弱(200W前後)が選択出来て、最大10分設定出来るものを買うと汎用性があります。時間設定は細かいほうが良いですが、まあ最悪自分でカウントして途中で開ければ良いので、1分刻みでセット出来れば良いでしょう。オーブン機能もあると楽しいですが、値段のハードルが高くなりますので財布と相談してください。プラの一合炊きは色々ありますが、何を使っても吹きこぼれと慣れの研究は必要かと思いますので、ダイソーので良いと思います。焼き物のちょっといいやつも悪くないですが、落として割らない自信のある人だけにしましょう。
 もちろん、炊飯器を選択してもいいのですが、炊飯器の窯を洗うのは面倒くさいです。重いし冷めるまで持てないし。それに、自炊を辞めてしまったら無用の長物となってしまいます。電子レンジなら、自炊に挫折しても中食などで活躍の機会があるでしょう。といいますか、しばらくおかずは買ってくることになりますので、温めるものがあったほうがいいです。食べきりサイズの冷凍食品も活用できますし。沼など、炊飯器をフルに活用する予定の人は買ってしまっても良いと思いますが、一人暮らしならレンジ調理のほうが汎用性が高いし時短です。
 おかずは適当に買ってください。ツナ缶とか鯖缶とか豆腐とかに適当なお惣菜を合わせればいいんじゃないですかね。大塚食品のマイサイズとかでも楽ですね。

第二段階「汁をつくる」
 嫌いでなければ味噌汁をおすすめします。日本在住であれば選択肢も多いので。もちろん、最初はインスタントから始めます。料亭の朝シリーズで良いでしょう、あさげ派ですか?それも良いですね。好きにしてください。米を炊けないときなどは、適当な総菜パンにカップスープでも付けましょう。満足感が全然違うと思います。
 汁を作るにはお湯が要りますね。ここで「卓上IH+IH対応の薄い鍋」を買いましょう。備え付けのコンロがある人はそれでもいいです。もちろん、ケトルを購入しても良いのですが、あいつはお湯しか作れません。熱源+鍋であれば将来性があります。それに、鍋があれば乾麺を茹でるのだって気楽です。電子レンジだと少々怖い、油の入った液体を加熱するという行為が、とても気楽になります。特別な容器も必要ありません。また、ガスコンロやカセットコンロでは無く、IHなのは手入れの問題です。電気代よりガス代のほうが安く済みそうな人は、少々面倒でもガスのほうが良いかもしれません。
 正直、この段階でゆる自炊と言い張って終わっても良いと思います。節約にはあまり繋がらないかもしれませんが、飽きの来ない中食ライフというには十分な環境を構築できているかと。

第三段階「野菜を茹でる」
 ここで大きな買い物に出てください。「冷凍庫付きの冷蔵庫」を買いましょう。冷蔵庫なんて不要だと言う人も最近は多いですが、アレは便利です。なにより、食べ残しの発生を恐れず買い物が出来るようになります。そして、冷蔵庫があると生鮮食品や要冷蔵のものを保存可能になります。つまり、使い切りじゃない味噌と野菜が買えるので、コスパのいい味噌汁を自作できるようになります。納豆など小分けパックの製品も買いやすくなります。
 野菜は葉物から始めると良いと思います。ほうれん草など、茹でてお湯に成分を溶かし、あく抜きを必要とするものには注意してください。ここで包丁とまな板を手に入れてもいいですが、別に手でちぎっても問題は無いです。葉っぱを茹でて、出汁入り味噌を入れれば立派な味噌汁です。鍋を洗うのが面倒な時は、インスタントの味噌汁に葉っぱをちぎって追加しても良いでしょう。味噌をコンソメやトマト缶に変えれば洋風の汁も出来ます。鶏ガラで中華風の汁も出来ます。汁は良いです、野菜を食べやすい。
 安ければ、レタスや水菜なんかをちぎってサラダにしてもいいでしょう。ドレッシングは作っても良いですし、ごま油と塩とかでも良いです。この段階で、買ってくるおかずは肉魚、たまに野菜の煮物ぐらいになりませんか?コスパと言う意味ではここが最終到達点でも良いでしょう。主菜は納豆や豆腐でも良いのですし、卵を買ってきて茹で卵にチャレンジするのも良いですね。
 葉っぱが高いときは大根など他の野菜も買ってみましょう。ついに包丁デビューです。電子レンジで少しでも加熱しておくと、茹るのも早いです。コツが要るので時間があるときに実験しておくと良いです。シリコンスチーマーがあると安定感が増しますが、別にレンチンできる食器ならなんでもいいです。ラップすれば良いですし、上手くやればラップも要りません。茹でた野菜に醤油をかければ、立派なお浸し・温野菜です。ツナ缶や鯖缶を加えて煮込めば、立派な料理です。
 ダメにしそうな野菜があるときは、適宜冷凍保存してください。インターネットにはあらゆるものの冷凍保存法が転がっています。

第四段階「たんぱく質を焼く」
 料理初心者と言えば野菜炒め、みたいなところがありますが、焼いたり炒めたりはすごく難しい調理です。しかし、野菜を茹でることが出来るようになったのであれば、目玉焼きぐらい挑戦してみても良いでしょう。おすすめは「生でも食べられるものの加熱調理」から始めることです。肉や魚は最後です。といいますか、肉魚は買っても自炊しても、そこまで節約にならないです。趣味の範囲かな、と。
 熱源はあるはずなので、「テフロン加工のフライパン」を買いましょう。安いのを半年から一年ほどで使い捨てるのが楽です。生肉や生魚の扱いだけ頑張って調べてください。怖い人はまな板も分けてください。味付けも最初は加熱後に行うようにしたほうが、失敗が少ないかもしれません。
 ここまでくれば、だいたいの料理は作れる状態になるかと思います。少しずつ調味料を集め、二度と使わないものたちの消費に、共に頭を悩ませましょう。